私は高校の時、水泳部に入っていた。水泳は競技中に応援がほとんど聴こえない (泳法や会場によっても変わるが)。なのに競技会では、部内の誰かが泳ぐとき、必ず観客席にいる部員全員で応援をして、泳いでいる間もメガホンを叩いたり声を出したりしていた。私は部長で泳ぎが遅かったため、応援の指揮を執ることも多かったのだが、この”実際には届いていない応援”について若干の疑問を感じつつも、他の部員の競技中ずっと声を出して応援することで、自分の競技中も応援されているという確信が得られ、それを励みにするための行為なのだ、と考えて行っていた。
大学で学部生の時、同期の知り合いで外見の優れた女子がいた。彼女は賢くて喋りも面白いのだが、トークの内容は、自分に好意のあるそぶりを見せた男についてであることが多く、それもかなり批判的なものなので、聞いていて素直に笑えないなと思ったことがある。この場にいない誰かの悪口を言っているということは、どこか別の場所で私や友人の悪口を言われる可能性も無いとは言えない。そう考えると、自分自身も他人の悪口を言ったり差別的な発言をしたりしないよう、注意しようと思った。
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