iOS用VLCの薦め

 iOS上で音楽を聞く場合、大抵の人は標準のMusicアプリを使うだろう。特殊なオーディオインターフェイス (ヘッドフォンアンプ含む)を接続している場合はその機器で再生するための専用アプリを使うという人もいるかもしれない。しかし私は半年以上前からiOS版のVLCを愛用している。

 VLC最大の利点は、再生速度が変更できることである。アニメやラジオCD等のコンテンツを再生する場合、これは私にとって必須の機能である。iPod touch上では再生速度の変更をするとアプリが落ちることがあり、安定性を欠いてはいるが、Versionが2.4.1になってからは (2.3.0から移行)、設定項目に”Default playback speed”が追加され、0.50x, 0.75x, 1.00x, 1.50x, 1.75x, 2.00xの中から選べるようになったため、ここで1.50xや1.75xを指定しておけば、再生開始時から設定した速度で再生することができる。願わくばもう少し細かく”Default playback speed”を指定できると良いのだが、私は現在アニメを1.50x、ラジオを1.70xで視聴することを常としているため、それぞれ近い値がVLCでも設定でき、都合が良い。

 Version 2.4.1では、音楽ファイルのアートワークの表示も改善され、以前はiTuensで登録したアートワークがVLCでは一部表示されないという問題があったが、大部分が表示されるようになった。VLCの開発に携わっている方々に感謝したい。

 なお私は、Linux環境ではVLCよりもMplayer2を好んで使っている。一方でiOSの他にWindowsやMacではVLCを用いることが多い。Android端末は所持していないが、VLCはAndroid版もあるので、OSSであるVLCの利用を多くの方に薦める。

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