面白い話をしよう 2

 「面白い話をしよう | Mizukama Blog」に続く記事である。

 私自身が面白い話を次々繰り出せる人間ではないのだが、面白い話をする人間にはなりたいと思い、その方法論を考えている。(←前の記事からコピペ)

 私が思うに、面白い話のネタを持てるようになったら、次のような能力の習得を目指すのが良い。

1. 声の調子や身振り手振りによるリッチな描写

2. 聴衆を観察する

3. 相手を巻き込む話の進め方

 1.は要するに、純粋なアウトプット能力の向上である。話のスピード、声の大きさと高さ、それらを変化させて緩急つけたトークにする。場合によってはモノマネを挿むこともあるだろう。必要であれば身振り手振りも導入する。トークが上手いと言われる芸人は、これらの能力に長けている。一本調子の話ではなく、リッチな描写を伴うことで、聴衆を惹きつけて、多少盛ったような話しでも納得させることができる。ただし、人によっては普段の何気ない話し方が面白く、無理に他人を真似するとかえって面白さが減少するということも考えられるので、難しい。

 2.は3.を習得するためにも欠かせない。相手を観察しながら話をすれば、もし相手があまり愉快に思わない話を始めてしまったときでも、早々に切り上げたり、相手の機嫌を回復するための補足を入れることができる。相手に合わせたトークを繰り出せるというわけだ。そうでないと、相手がつまらないと思っている話を長々と続けてしまうことになり、「話のつまらない人間」のレッテルを貼られてしまうことになりかねない。

 3.ができるようになると、トークが一方通行ではなくなる。簡単な例を出すと、話の冒頭で「これ知ってるか?」と尋ねたり、中盤なら「普通そう思うだろ?」と同意を求めたりするのだ。自分が用意した面白い話をしよう、という意気込みの時は、決して相手と議論しようと思っているわけでは無いので、質問や同意を求めるときは、相手がすんなり答えられるものがいい。2,3択で答えられるような質問なら、相手が話しベタでも返答が期待できる。聴衆が腹数人いる場合では、全員が自分の話に耳を傾けているとは限らないが、開いている人の顔を見て、相手を自分の話に参加させるようにすれば、場にいる人間を惹きつけることができる。わざと話にツッコミどころを作るなどして、相手が合いの手を入れてくれるようにする、というのができれば上級者だと思う。

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