・「音楽の購入に至るかを決める際、より重要なのは作詞家の信用度である」
間奏が酷い、という場合もあるにはあるが、基本的に曲の構成はアニメやドラマのOE&EDで使われるショートバージョン(最近は公式がYouTube等で公開することも多い)の繰り返しになるので、フルバージョンを聞かずとも確認できる。ところが歌詞の方はというと、2番に入っていきなりハマりが悪くなったり、言葉のチョイスが悪くなることがある。私が音楽のレビューでよく使う表現であるところの「歌詞のハマりが悪い」とはすなわち歌詞の音数がリズムに合っていないということであり、楽曲の1番と2番の歌詞で文字数が違えば必然的に至る状態である。楽曲が作られる過程で、歌詞が先だったのか曲が先だったのかは分からないが、1番と2番で著しく文字数が異なるというのは、作詞力が低いととられても仕方ない。もっとも、歌詞の文字数が1番と2番でまったく同じ、というのは難しいし、言葉のアクセントや曲の具合によっては多少の文字数変化が許容できる、あるいはむしろ味を出すということもあるだろう。日本古来の和歌でも、字余りは許容されている。しかしながら、実際に声に出してみて不自然となれば短歌や俳句として認められないだろう。それと同じで、J-POPやアニソンでも曲に対する歌詞の音数変化の許容度合いというのは必ず存在するはずで、それを超えてしまうと、曲の完成度が著しく損なわれるように思う。逆に言えば、そういった制限があるからこそ、作詞家というジャンルの仕事があるわけで、そうでなければ思いついたことをつらつら書いて曲にむりやりねじ込めば楽曲が完成してしまうことになる。
・「YouTubeの薦めてくる”What To Watch”はよくない」
日本語だと「あなたへのおすすめ」とかいう表記になっているものである。これが少なくとも私の知る限りiOS版とPS3版のYouTubeアプリでログインしたとき最初に表示される。普通のブラウザで開く場合はブックマーク先を、
http://www.youtube.com/feed/subscriptions
にすれば登録チャネルをすぐに開けるのでいいが、YouTubeアプリの場合はこれが設定できないようなので困る。ちなみにPS vitaでは今使っているバージョンだと「登録チャンネル」が最初に表示される。これは低速の3G回線を使用する場合を想定しての配慮と思われる。‥…話がずれたが、この”What To Watch”の何がよくないかというと、簡単に言えば違法にアップロードされた動画をリストに出してくることである。そりゃまぁ確かにYouTube側からすれば、動画は著作権に配慮した上でアップロードしてね、と言っているし、違法なものは削除依頼を受けて消すという対応もとっているのだから、(理想的に)全ての動画は著作権的に問題の無いもので、どれをユーザーに観るよう薦めても問題ないよね、と思っていることだろう。だが実際のところはどうかというと、現状として違法な動画が溢れているのが事実である。だから私は、YouTubeを利用する際はなるべく公式チャンネルで取り扱われているものだけを観るようにしたいし、そのために公式チャンネルを登録して、登録したチャンネルでアップロードされたものを観るようにしているのだ。それなのに、私が再生した動画とタイトルやタグに関連性がありそうだというだけで、別の違法にアップロードされた動画をアプリのトップページで薦めてくる、これが腹立たしいのである。
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