PNG教

 WEBサイトのコーディングをしていると、デザイン案を画像で渡されて「この通り作ってくれ」と言われるパターンが多い。私は自分のサイトを作るとき、わざわざ一旦画像を作るというような面倒なことはせずに、最初っからhtmlタグを打ち始めるのだが、世の中にはコードが打てなくてPhotoShopだけ(あくまでレタッチソフトの代表という意味で)使える、というデザイナが結構いる。そういう人はその分野(デザイン案の画像を作るということ)に関しては私より熟達しているわけで、分業という意味でもそういう形で仕事を依頼されるのは気持ち楽である。私にデザイン丸投げしたら、一般受けするデザインにならないことは確実である。ただその画像を渡されるとき、その画像がGIF画像だったり、さらにはJPG形式だったりすると非常に萎える。はっきり言って、その画像を送ってきた人の能力を疑う。

 GIF画像というのは、使える色の数が256色までだ。小さめのアイコン、16*16pxまでなら全てのドットが互いに異なる色でも大丈夫だし、大抵はそれよりもう少し大きい画素数でも256色で事足りる。しかしデザイン案として送られてくる画像は横幅が1000px程度の画像である。これをGIF画像に書き出して(つまり減色して)送ってくるというのは信じられない。

 JPGの方はさらに悪く、書き出す際にブロックノイズが発生する。そのため、1px単位でフォントのサイズやブロック間のマージンを再現するのが困難になる。小さいアイコンや背景画像がブロックノイズで潰れていたりすると、悲惨なことになる。

 こういう状態の画像をもらってコーディングをすると、ブラウザで表示したものがきちんとデザイナが意図した通りにならないだろうから、結局後から.psdファイルとかもらってやり直し、ということになる場合がある。いやね、まぁいいんだよ。向こうがそれでいいって言うならね。こっちは下請けの下請けでアルバイト代もらって仕事しているわけだから。後でもう一回同じ画像の切り出し作業をするハメになっても、それで給料もらえるんだから。……とはいえ無駄になりそうな作業をするというのは、あんまり気分のいいものではない。別に親切心からだけではなく、こっちも安定して仕事が欲しいという意味もあるのだが、依頼主に損はさせたくないしさ。

 というわけで、デザイン案とかを作って仕事している皆さん、画像は必ずpngとか、もしくは相手もPhotoShop持ってるなら.psdとか、で渡しましょう。超基本の話です。

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