最近は中学生でも生娘と信じられない

 「別冊 図書館戦争 I」と「別冊 図書館戦争 II」を読み終えました。内容はまぁ面白いし読みやすいんですが、途中で婚前交渉に関する意見を主要な登場人物が述べる場面があり、その内容に関しては同意できないし、本全体として婚前交渉を肯定的に扱う姿勢は良くない、と思いました。小説ってのは色々な登場人物が出てくるわけで、各人物が話す内容というのが全て作者の意見に沿ったものだったら登場人物間での議論が成り立たないので、当然その登場人物達が持つ意義主張にはバリエーションを持たせる必要があるわけなんですが、やっぱり読んでたら作者の考えていること、本全体が主張している方向というのは分かるわけじゃないですか。

 それで引き続き婚前交渉に関する話をしますとね、私も結婚関係外の性を扱ったゲームやら漫画やらをこれまで散々見てきた人間ですよ。でも、貞操観念を持っている人は男女問わず素晴らしいと思いますし、私もそれを守ります。そして、単に婚前交渉を描くだけでなく、貞操観念に対して否定的な発言や流れを含む創作作品には意義を唱えていきたいと思います。日本では別に法律で結婚関係外の性を禁じているわけではないので、個人の自由だとして性に関して”自由な”考えを持っている人というのは大多数を占めています。ですが、そうで無い人、つまり結婚関係外の性行為について否定しそれを行わないようにしている人が嘲られるというのは間違っています。高校生程度の小娘が、「この歳で処女は恥ずかしい」とかリアルに言い出す社会はおかしいのです。なのに今じゃゴールデンの番組でも、

(男性司会者)「君、初体験はいつ?」
(若い女性タレント)「19です」
(司会者一同)「うわっ、遅ーい」

みたいなやり取りが見受けられるわけです。しかも司会者の方は50過ぎのおっさんですからね、近頃の若者はどうのこうのというレベルの話ではありません。

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