まだ売っていた

先日、私が愛用していたショルダーバッグが壊れた。底が完全に破けてしまったのである。このショルダーバッグは、私が高校生の時に自分の小遣いで買った最初のバッグで、10年近くに渡ってほぼ毎日使用していた。購入価格は5000円くらいだったと思う。神戸のセンター街にあるカバン屋で購入したときのことは、今でもうっすら覚えている。

買った当時はバッグのメーカーなどあまり気にしていなかったが、破けてしまったショルダーバッグを見ると、「帆布工房」と書かれたタグがついていた。調べてみると、なんと約10年前に私が購入したのと同じ (と思われる)モデルがまだカタログに並んでいるではないか。

帆布工房-CROSS OVER-【3X73-01|ショルダー】

このバッグは蓋が付いていないので、物の出し入れが非常に楽である。買い物時には、1.5Lのペットボトルや1Lの紙パックが3本入り、便利であった。値段、使ってきた年月、そして私の使用方法を考慮しても、価値のある一品だったと思う。

今はこの壊れてしまったショルダーバッグの代りに、少し前に祖母の遺品整理で手に入れた革のショルダーバッグを使っているので、壊れたものと同じモデルを買い直すということはしないが、今使っている方が壊れた時には、慣れ親しんだこのバッグをもう一度手に入れたくなるかも知れない。

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