ぜんざいを作ってみた

「なんだ、ただの饅頭か・・・」

 ……それは財前。

 これまで、大豆を煮たことは何度もあったのだが、小豆は初めてである。和菓子をよく食べるようになってから、自分でも餡を作ってみたいと思っていたのだが、まずはより工程の少ないぜんざいで試してみることにした次第である。

 作り方は実にシンプルなもので、ここで解説する必要はないだろう。大豆が煮る前に4時間(気温による)程度水に漬ける必要があるのに比べ、小豆は水洗いしたらすぐに煮はじめられる点で、大豆より楽であった。

 で、順調に調理は進み、普通に食べられるものが出来上がったのだが、……量が多かった。今回はスーパーで買ってきた北海道産小豆150gをいっぺんに煮たわけだが、小豆のパッケージ裏に書かれた説明によると、ぜんざいは豆の4~5倍の水で煮て、砂糖を豆150gに対し250g入れる。つまり、豆150gを煮てぜんざいを作ると、約1kgの小豆汁ができる。ちなみにネットで調べて計算したところ、これだけで熱量は1460kcal。餅を入れると2000kcal越えが十分狙える。

 流石に甘党の私でも、これを一度に食いきるのは無理であった。もしすべて摂取しようとしたりすれば、血糖値が急激に上昇してヤバそうなのだ。しかも砂糖の量は少なめにしたつもりだったのに、恐ろしく甘い。味覚的にも大量摂取は無理である。とはいえ、少量をお茶と共に食べる、ものとしては割とよくできたんじゃないかと思う。どれくらい持つのか分からないが、とりあえず明日中には食べきろうかと思う。正直結構キツそうだが。

 ただ、「なら一回に作る量を少なくすればいいんじゃね?」と言われると、それはそれで難しい。大豆よりは楽、と書いたが、それでも煮るのに1時間はかかる。それだけの時間をかけてちょびっと(おそらく一人で一回に食べる適量は、多くても乾燥小豆で30g程度と思われる)の豆を煮るのにそれだけの手間暇・電力(下宿は電熱器)をかけるのは効率的でない。

 とどのつまり、今回の結論はこうだ。小豆を煮るのは客を招いて出すときにしろ。普段は餡や菓子になった状態で買いやがれ。

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