アオイノシシとは

 年明けにやっていた「まんが日本昔ばなし お正月スペシャル」を見た。1時間という枠で話は4本である。最初は「十二支の由来」といういかにも正月な話で始まり、次いで「桃太郎」という超定番ものがきた。ここまではいい、あと4本目の「ききみみ頭巾」も正月とは関係ないけどまぁ普通。問題は3本目の「さだ六とシロ」だった。この話は衝撃的だった。あらすじについてはネットで検索すればでてくるだろうが、とにかく悲しい、とにかく理不尽、とにかく後味悪い、のである。はっきり言って、もし同じ仕立てで今の深夜アニメのストーリー組んだら、ブーイングの嵐だろう。この作品を前にすれば、「まどかマギカ」はハッピーエンドだったと断言できる。

 とまぁそんな感想はどうでもいいのですが、この作品で生き物的に気になったことがあったので、ここにも記しておきます。「さだ六とシロ」には、物語のなかで重要な役割を果たす、アオイノシシという生物が出てきます。今回放送されたアニメを観る限り、アオイノシシは青いイノシシとして描写されています。「何を馬鹿なことを言っているんだ、アオイノシシってんだからそりゃそうだろ!」と思われるかもしれませんが、実は調べてみると、アオイノシシというのはどうやらカモシカの別名らしいのです。まぁカモシカも青くはないんですがね、吹雪の中で見たら青白く見えるかも知れません。というわけで、アオイノシシとはカモシカのことだった、というただそれだけの話です。

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