眠れなくて震えながら読んだ本

 森博嗣の「魔剣天翔」を読んだ。今作品でも素敵なジョークが散りばめられていて、楽しめた。だが、ミステリー部分について、私は分からなかった。今からその言い訳を書く。ネタバレも含む。

 私が完全にイメージし損ねていたのは、作品に登場する飛行機のシート配置である。私が想定していたのは、想像しやすい例でいうと「紅の豚」に登場するポルコの飛行艇のように、前の座席と後ろの座席が離れているタイプだ。これだと、作中のトリックは通用しないと思うのだがどうだろう。シート配置のヒントになりそうな記述は、パラシュート脱出の直前部分にあるのだが、前後シート間の距離について明確な記述は無かったように思う。飛行機にはあまり詳しくないのであるが、あまり近い位置に前の座席があると、視界の問題があるんじゃないかと思っていた。

 あと読み終わってから残った疑問としては、パラシュートから脱出した際に、自分と同じ機体から他に脱出した人がいなかったかどうか、分かりそうなもんじゃないかと。少なくとも分かる可能性は十分にあったんじゃないかと。

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