実際に神を信じている人というのが今の日本、それも若年層にどれだけいるかと考えると、昔に比べればかなり少ないのではないかと思うのだが、ライトノベルや漫画の世界では神という漠然とした存在は非常に人気だ。今期アニメ化されている作品だけでも、「神様のメモ帳」「神様ドォルズ」「猫神やおよろず」と「神」がタイトルにつくのが3作品もある(他にもあったらゴメンナサイ)。このうち「神様のメモ帳」は直接的に神と関係のあるストーリーではない、つまり話の中に神が登場したりはしないのだが、残りの2作品については多神教の世界が描かれている。まぁあれだ、ライトノベルや漫画の世界ではキャラクターをいっぱい登場させるのが常だから、一神教よりも多神教の方が都合がよいのだろう。それに多神教というのは、これこれが困った時にはあの神様、これをお願いするのはあの神様、と柔軟な信仰形態が可能だ。一神教で求められる唯一の信仰、そして唯一の掟というものに縛られないという点で、恐らく物語の構築がしやすいのだろう。
ただし私は一神教の信者である。神の子やその弟子、またその子を胎に宿した女性を崇拝したりもしない。
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