たくわん

 たくわんをね、冷蔵庫から出して食べたんですよ。ちょっと揚げ物をスーパーで買って来て、それをご飯に乗せて食べていたんだけど、野菜が欲しいなと思ってね。そんなときって、たくあん最高じゃん?なんというかこう爽やかな感じで、歯ごたえもいいし、口がソースと油にまみれちゃってるときにベストな選択だと思ったんだ。ところが、カリッと噛んで口から吸い込んだ息を鼻で通したら、なんて言うのかね?変な芳香がするわけですよ。うーむ変だなぁ、たくあんってこんな香りがしたっけなぁ?切ってタッパに入れてあったから、前にタッパに入っていたものの匂いが移っちゃったのかなぁ?などと考えておりました。しかしやっぱりこの香りはおかしい、私の知っているたくあんじゃない、と結論に至り、よくよくタッパに入っていたたくあんの表面を観察してみると、なんとまぁ、黄色いたくあんの上に白い小さなつぶつぶが見えるではありませんか。そう、これはまぎれもなく真菌類のカビでした。しかし時既に遅し。私は既に3切れのたくあんを咀嚼し終えていたところでした。やっぱり食べる物は、口に入れる前によく確認するべきだとまた一つ教訓を学んだ私でした。

 ちなみにそのたくあんは、私の記憶が正しければ1ヶ月くらい前に切ってタッパに入れてあったものです。食感はまだ良かったし、カビもびっしりと付いていたというわけではありません。しかしまぁカビも漬け物などという浸透圧の高そうな食品によく取り付いたものだと思います。あと気になるのは、そのたくあんの親というかまだ切ってない塊というか、そいつがまだ冷蔵庫に入っていることですかね。果たしてそちらも既にカビの侵略を受けているのか否か。確かめるのはまた先のことになりそうです。

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