オープンソースを使う理由

 私が使う3つのソフト(→ソフトウェア紹介参照)はいずれもオープンソースである。Windows、MacOSX、Linux用が用意されており、著作権を心配せずに使えるフリーのソフトである。今現在、グラフィック関連のソフトではPhotoshopやIllustratorを出しているAdobeが圧倒的なシェアを持っており、その他にも数多くの有料ソフトが存在する。しかしそれらのシェアウェアは高機能な分、高価でありそう易々と手を出せる品ではない。そこでオープンソースアプリケーションだ。無料でしかもLinux上で動く。Linux Userにはここが一番強調したいところだろう(Wineを使えばWin用のソフトも動くが、まだまだ不完全である)。

 私が感じるシェアウェアの気持ち悪い所は、機能の有無でバージョンを分けていること、アップグレード価格が高いこと、そして個人で所有している複数のPCに単一のライセンスでインストールできないこと、である。私は現在4台のコンピュータ(OSもバラバラ)を所持していて、主に使用するのはそのうちの2台だが、4台全てに上記3つのソフトを導入している。こんなことができるのもオープンソースのアプリケーションだからだ。

 では機能はどうなのか、というと確かにシェアウェアには負ける(と言われている)。でもそれはシェアウェアの上位のバージョンについて言えることであって、1万円前後で売られているシェアウェアの中にも機能面でフリーソフトに劣るものは存在している(と言われている)。しかしながら、アプリケーションの機能は単純に比べられるものでもなく、高機能でも操作性が悪ければ使い物にならない。私自身はシェアウェアのグラフィックソフトには軽く触った程度の経験しか無く(なので先ほどから括弧書き…汗)、オープンソースのソフトに慣れきってしまっているので何とも感じないが、オープンソースアプリケーションのユーザーインターフェイスは批判されることが多いようである。

 結局の所、金を出して買う余裕があるのならシェアウェアを買えばいいのではないかと思うが、これからコンピューターで絵を描いてみようかな、という人はオープンソースのアプリケーションから始めればいいのではないかと思う。ただし、オープンソースのアプリケーションも素晴らしい速度で開発が進んでいるので、私のようにオープンソース万歳!と思っていてシェアウェアに嫌悪感を抱くまでになった人は、是非共にこれらのソフトで絵を書き続けていってもらいたいと思うし、プロと呼ばれる人達にまで浸透する時代が来てくれることを切に願っている。